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無くなって本当に惜しい

CDよりも上位フォーマットといえば、SACDやDVD-Audio、そしてBlu-Ray Audioなどが浮かんできます。そして最近では、デジタル・ファイルでの配信フォーマットにおいても、「ハイレゾ」なる言葉で表現されるものも出てきました。そんな中、「HDAD」というメディア形式が、かつて存在していました。今回は、それについて少し思い出話をしてみたいと思います。


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The Alan Parsons Project(APP)『I Robot』付属のブックレットスキャン画像。
左側は、マスタリングについての説明文。

「HDAD」とは、Hybrid DVD Audio Discの略で、DVD-Audioフォーマットでのみ再生できる24bit/192kHzの信号を片面に、DVD-Videoフォーマット(通常のDVDプレーヤー用)で再生可能な24bit/96kHzの信号をもう片面に使った、両面ディスクのことです。米Classic Recordsが発売していたもので、高音質フォーマットとして個人的には期待していました。

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マスタリング工程の説明図。
マスターに対するシンプルな処理に、好感が持てました。

しかし、一部のマニア意外には見向きもされず、あっという間に消えた形式でしたね。Classic Records自体が倒産してしまったのも影響したでしょう。

ワタシは、『I Robot』含め『The Turn of a Friendly Card』と『Eye In The Sky』のAPP3枚を所持しています。192版は、ノイズもそのまま残した本当に素の音が収められていて、大きな音で聴く程に音場の広さが際立ちます。96版は、ノイズ感は抑え気味で、よりメリハリをつけた仕上がり。音圧も若干高めです。どちらも器の大きさがそのまま現れた、非常に優秀なリマスタリングがされていると思います。

こういった良質の音源がこのまま消えてしまうのは、本当にもったいないですね。CDでは、別マスタリング盤がBOXで再発されたりしていますが…。

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