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やっぱり中途半端?!

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★『Tarkus Deluxe Edition Digipak
ELPの1st&2ndアルバムが、先行発売となった英Sony盤に続いて、北米向けにRazor&Tieレーベルから同仕様(CD2+DVDの3枚組)でリイシューされました。両方買った方によれば、紙質は若干Sony盤がクオリティ高いそうです。
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最初に各々の収録音源で気になる点を。

1stに関して英sony盤発売時に指摘されていた、CD2のリミックス音源5曲目「The Three Fates: Atropos」のテンポが遅くなってる問題。これはRazor&Tie初回盤でも修正されていませんでした。まあ原盤は英Sonyでしょうから、そちらが動かないとだめでしょうけど。

同一音源におけるDVD側(48kHz)では問題ないので、単にそちらをそのままCD用(44.1kHz)に周波数調整せずに収録したと思われます。初歩的なミスですが、次回プレスでは是非直していただきたいものです。

2ndにボーナス・トラック収録された「Unknown Ballad」なるピアノ弾き語り音源。ライナーではキース・エマーソンが歌ってるとなっていますが、声を聞く限り怪しいかも?!

リミックスを担当したスティーヴン・ウィルソン(Porcupine Tree)のTwitterでは、『次プレスからは1曲オミットされるから、いまのうちにレア盤ゲット!』と本人が呟いていました。どうなりますか?!

とまあ、相変わらず詰めが甘い彼らのリイシュー盤。ちょっと脱線して過去のリイシューに遡って問題点(?)を軽く追ってみましょうか。

まずは2000年に米Rhinoから出た『恐怖の頭脳改革』DVD-Audio盤。なんと2chステレオ・ミックスが5.1chからのダウン・ミックスだったんですよ。

ダウン・ミックスとは、簡単に言えば5.1chなどのマルチch収録音源を再生機側で2chに変換して再生することです。対応する再生機能がなければ聴く事はできません。それが誤って2chオリジナル・ミックスを収録しなければいけない箇所に置かれてしまったと。

ある意味ラッキーと言えなくもないですが、この時点ではオリジナル・ミックスのハイレゾ音源目当てで購入した方にとっては、厳密な意味ではそれを入手出来なかったというオチになりました。

ちなみに5.1ch音源は、とにかくあらゆる音が飛び回ります!

次に2007年同じく米Rhino系レーベルShout Factoryから出た『恐怖の頭脳改革』CD。これにはさらに驚くべき音源が収録されていました。先のDVD-Audioから抽出された5.1chから2ch分のみを使った音源を使っていたんです!

あらゆる音が抜けまくり(笑)。

そして『恐怖の頭脳改革』のトリを飾るのが、2009年に英Sanctuaryから出た3枚組(CD2+SACD)。CD1にオリジナル・ミックスのリマスター、CD2にレア・トラック/ミックス等を収録。SACDはHybrid盤で、オリジナル音源の2ch(CD層はCD1と同一音源)&5.1ch(米Rhino盤DVD-Audioと同一音源)を収録しています。

ここで皆さんお気づきでしょうが、CD1は何の為にあるの?SACD Hybrid盤があればそれで良くね?

おまけにこのSACDには、いままで手に入れられなかったオリジナル・ミックスのハイレゾ音源が収録されているにも関わらず、デジパックにディスク収録スペースが与えられておらず、裸のままでブックレットに挟まれた状態でした。

ワタシは事前にそれを知っていたから良かったですが、知らずに購入した方の中には、このパッケージで何よりも重要なディスクを床に落として破損してしまったという不幸な経験をされた方もいらっしゃったのではないでしょうか。

なんだ『恐怖の頭脳改革』ばかりですね(爆)。

脱線が長くなってしまいました(汗)。

今回のリミックスは、前述のようにクリムゾン40周年関連でも手腕を発揮しているスティーブン・ウィルソン。クリムゾン同様、サラウンドも『恐怖の頭脳改革』のような飛び道具的な要素はあまりなく、オーソドックスな音像で迫ってきます。

1stは音数も少なくあまりサラウンド効果は感じられませんが、2ndの『Tarkus』は程よい包容感を味わうような鳴り方で、キースのキーボードが全体を支配して、その中央にカールのドラミングが鎮座してそこから音を拡散していく様はなかなかに面白いです。

2chリミックスは予想程には鮮度の回復が感じられずちょっと残念。ただダウン・ミックスの方が自然なステレオ感を個人的には味わえたので、可能な環境をお持ちの方は是非お試し下さいませ。

オリジナル・ミックスのリマスターは、2009年英Sanctuary盤と同傾向の素直な、言い方を変えれば迫力(メリハリ)に少し欠ける音像かなと。最近のフラット・トランスファーを踏襲したんでしょうが、やはりCDフォーマットでは限界がありそう。ただ見方を変えれば、オリジナル・マスター・テープの音に近いサウンドを目指したのかもしれませんが...。

今回のプロジェクト、『Welcome Back My Friends To The Show That Never Ends - Ladies & Gentlemen (1974- Live Album)』まで拡大盤リイシューが予定されているようです。『Torilogy』とかは今までそういったものが出ていないので、かなり期待しちゃいますね。

しかしウィルソン氏、クリムゾン関連では、オリジナルのマルチ・トラックが紛失していた場合でも2chマスターから擬似的にサラウンド音源を作成しオリジナルの曲順を再現していましたが、今回のELP再発(1st)では、そこに別テイクを挿入しちゃったのは何故なんだろう。技術的に手の施しようがなかったんでしょうきっと。

しかし、オリジナル・ミックスのハイレゾ音源を収録しなかったのは、どういう理由があるにせよ1ユーザーとしては大変残念です。

最後に余談。『Tarkus』の2chリマスターは、1994年にMFSLから24k Gold CDが出ていました。これを機に聴き返してみましたが、結構迫力あってビックリ!このMFSL盤、盤面にはMade In USAって記載がありますが、ファクトリー刻印にはしっかりJVCの文字が。MFSLはビクターが大好きでしたからね。ちなみに、Procol Harum『A Salty Dog』のMFSL Gold CDなんかはSANYO製でした(爆)。

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